2019年はテーラーメイドのスピードインジェクション、キャロウェイのAIデザインで幕を開け、ドライバー市場は年初から例年にない賑わいを見せました。
2019年の折り返しを迎えたところで、上半期に特に注目されたドライバーについて、5つ取り上げてみます。
この後の記事で、2019年後期の注目ドライバーを取り上げますので、見比べてみてください。
目次
2019年前半のドライバー市場はガイブラが牽引
2019年の年初は、ゴルフ界の2大ブランド、テーラーメイドとキャロウェイが競うようにニューモデルをリリースし、市場に注目を集めました。
特に、テーラーメイドの年始のティザー動画はなかなか想像を掻き立てるもので、ガイブラのマーケティングの上手さを感じさせられました。
では、2019年上半期の注目モデル4つを振り返ってみましょう。
テーラーメイドのM5、M6ドライバー
テーラーメイドはMシリーズの2019年モデルとして、M5、M6をリリースしました。国産メーカーと異なり、毎年、ニューモデルをリリースしてきますので、常に話題の中心に居続けています。
注目されたのは「スピードインジェクション」という開発手法。ルール違反のフェースを作ってから、ジェルを注入して反発性能をルール上限に合わせるという画期的な方法で製造しています。
キャロウェイのEPIC FLASHドライバー
キャロウェイは2年前に採用されたヘッドを縦に貫通する柱、JAILBREAKが印象的でしたが、2019年モデルでは、AIとスーパーコンピューターをフル活用しました。
ITを駆使することで従来の開発では不可能な15,000回にも及ぶフェース設計を重ね、人間では生み出せないような波型の高反発フェースを開発しました。
JAILBREAKも継承され、EPIC FLASHは前作と同様に人気のモデルとなっています。
PING G410シリーズ
空力を大事にしているため、ヘッドシェイプのスマートさを乱すウェイト調整機能は、PINGには搭載されないだろうという意見があった中、遂に、G410シリーズにて移動式ウェイトによる重心調整機能が搭載されました。
人気のLSTモデルにもウェイト調整機能が搭載され、スリーブによる角度調整も相まって、調整の自由度が高まっています。
タイトリスト TSシリーズ
ツアープロ向けのモデルとして認識している人も多いタイトリストから、2018年後期にゼロベースで開発したTSシリーズがリリースされました。
タイトリストのクラブがやさしくなっていることで話題となった中、2019年に入って軽量モデルのTS1ドライバーが突然リリースされました。
まとめ
改めて振り返ってみますと、2019年はドライバーの当たり年と言われるだけあって、盛沢山の充実っぷりです。
個人的に驚いた順に並べてみると、以下のようになります。
- 久々の1シリーズを前ブレなくリリースしたTS1ドライバー
- ルール違反ヘッドを製造してからルール内に戻すM5、M6ドライバーのスピードインジェクション
- PINGが初めて搭載したG410ドライバーの重心調整機能
- AIがフェース設計したEPIC FLASH
タイトリストの1シリーズは、2度とリリースされないと思っていましたので、突然のリリース、そして、思い切った軽量化も相まって、一番驚かされました。
2019年後期は早速、国内メーカーが揃って注目モデルをリリースしていますので、秋にかけて賑わい始めています。