ゴルフクラブには、製品の構造・仕様に関してルールがあります。本記事ではゴルフクラブのルール、とりわけドライバーのものについて取り上げます。
目次
ゴルフクラブには構造や仕様のルールがある
ゴルフクラブの製品説明を見ると、ルール適合・不適合、ルール上限値といった文言を見かけます。
実際、ゴルフクラブには様々な仕様上のルール(制限・上限値)があり、メーカー各社はルール内に収まるクラブを製造しています。
このルールについては、仕事柄、経験的に把握しているつもりでいますが、継ぎ足しで更新されていますので、最新の正確な情報を調べて見ようと思いましたが、協会のサイトを見ても見つけることができませんでした。
公式なものの最新版は特定できませんでしたが、メーカーの記述等を確認しながら、改めてルールについて調べてみました。なお、ここではドライバーに関するものを取り上げます。
ドライバ―に関連するルール規制
ドライバ―のルール規制について、メーカーHPやゴルフ関係メディア等を参考にし、最新と思われる内容を調べてみました。
- 反発係数は0.830以内
- ヘッド体積は460cc以内
- クラブ長さは48インチ以下(パターは除く)
- ヘッド内部に反発を高める構造を有していない
ウェッジについは溝の規制、パター以外は両面打ち構造が禁止など、他にもゴルフクラブに関する規制はありますが、ドライバーに関連するものは上述の4点と思われます。
高反発モデルはルール違反クラブ
ルールに関する説明をしてきましたが、メーカーはルール内に収まったクラブだけを販売しているわけではなく、一部のメーカーではルール違反のクラブも取り扱っています。
例えば、PRGRのNEW SUPER egg 480 ドライバーは、モデル名から推測できる通り、480ccのヘッド体積となっています。
このモデルでは、下記のような説明書きがなされています。
<ご注意>NEW SUPER egg 480 ドライバーは、用具ルールに適合しておりません。プライベートでのゴルフプレーのみご使用ください。
商品に支障をきたす場合がありますので、ヘッドスピード43m/s以上の方は打たないでください。
もう一つ紹介しましょう。キャスコのゼウスインパクトEasy Specドライバーもヘッド体積は480ccとなっています。反発係数は0.855で、上限値の0.83を大きく超えています。
こちらの製品も下記の説明が付されています。
どちらのモデルもルールと関係ないヘッドスピードについて言及があるのは、高反発のためフェースが薄く、力のある人が思い切り叩くと割れてしまう恐れがあるからだと言われています。
高反発モデルは、どこで使えるのか?
大手メーカーからも公式に発売されている高反発のモデルは、どこで使えるのでしょうか?基本的にプライベートで楽しむゴルフであれば、使用して問題ありません。
使ってはいけないケースは、月例競技会などの公式な試合です。公式でなければ、使用して問題ありません。
ただし、ルールの他にモラルというものがあります。お友達をプレーされる場合、プライベートと言えど、飛距離やスコアを競う場面もあると思います。この時、一方のみが高反発というのは、不要なストレスやトラブルを招く恐れがありますので、一言断るか、または、丁寧に了解を取ることが宜しいと思います。