ゴルフを始めて多くのゴルファーがぶつかる問題がスライスです。弾道が右にそれて行ってしまうという問題です。
ゴルファーの80~90%がスライスに悩んでいるというデータもあるようです。
スライスを改善する場合、スイングを直すことが重要ですが、ゴルフクラブが自分に合っていないがために、発生しているということもあります。
本記事ではスライス改善に効果があると言われているる「重心角が大きい」という件について取り上げます。
目次
スライス改善に効果的なドライバーとは?
ゴルフクラブは形状・重心設計などを工夫することで、スライス改善に対する効果を持たせたものがあります。
スライスを抑える手法は幾つかありますが、代表的なものは主に以下の2種類となります。
- 重心距離が短い
- 重心角が大きい
本記事では、後者の重心角が大きいゴルフクラブについて取り上げます。
重心角が大きいドライバー
重心角とは、上図のように重心を通る線とフェース面の線が作る角度です。
視覚的にも簡単に存在を確認することができまして、机の上にシャフトだけを設置させ、ヘッドを机からはみ出させたときに、ヘッドが斜めに傾く大きさが重心角にあたります。
重心角が大きいと、ヘッドが返りやすい
スライス改善に有効なのは、重心角が大きいドライバーです。
では、何故、重心角が大きいと、スライス改善につながるかについて解説します。
ゴルフクラブを構える際にフェース面は飛球線方向に対して垂直にすると思います。ただし、これは自然な向きではなく、ゴルファーが意図して置いた向きになります。
ゴルフクラブの側からすると、重心という重量面が安定する位置がありますので、重心角分だけフックフェース側に傾いたところが安定的なポジションとなります。
ゴルフクラブとしては、スクエアではなく重心角分のフックフェースの位置に戻ろうとしますので、重心角が大きいほど、フェースを閉じようとする効果が大きくなります。
スライスの原因の一つは、フェースが返せていないこと
ゴルフクラブをスイングすると、トップポジションに至るまでにフェースは開いていって、切り返してからはインパクトまでにフェースを戻します。
フェース面がボールに対してスクエアになることで、ボールは真っすぐ飛んで行きます。
このフェースの戻しが不十分だったり・遅れると、フェースが開いたままインパクトしてしまい、スライスが発生します。
重心角が大きいと、ヘッドの戻し(返し)がしやすいため、スライスが出にくくなります。スライサーの大きな原因の一つに、ヘッドが返りきっていないことが挙げられます。
重心距離が短いと、ヘッドを返しやすくなりますので、スライス改善に有効に働きます。
重心角が大きなドライバーとは?
重心角が大きなドライバーを探す場合、一体、どれぐらいの大きさがあれば良いでしょうか?
これは一概には言いにくいところがありますが、最近のドライバーはそもそも重心角が大きくなっている傾向があるようです。
なかでも重心角が大きいドライバーとしては、30°以上あるものを選ぶと良いと思います。
一昔前では27°ぐらいで大きいという意見もありましたが、最近では33°以上のはっきりした仕様のものも増えていて、中にはPRGRのegg5500ドライバーのように37°という極端に大きなものもあります。
まとめ
スライスに悩む方で、ヘッドを返すのが苦手な方は、重心角が大きなドライバーを使うことで、ヘッドが思い通りに返ってくれる可能性があります。
スライスの原因はいくつかありますので、ゴルフショップなどで重心角が大きなドライバーを試打してみて、自分のスイングに対して効果的かどうか体感されてみることをオススメします。