ゴルフクラブの偽物・模倣品については、メーカー各社が公式サイトで注意喚起を促していますが、残念ながら日本国内でも多種多様なモデルで出回っているようです。
今回は、PINGの2020・2021年モデルのG425 MAXドライバーについて、偽物に関する情報が出ていますので、取り上げます。
偽物が出回っているからといって、販売元がどこかを注意をすれば被害から防げますが、何らかの事情により偽物を手にしたしまった可能性がある場合、使い続けていると事故を引き起こす可能性が懸念されます。
本物と偽物を見分ける事例、偽物を手にしないための注意点など、一通り紹介しますので、参考にしてみてください。
目次
G425 MAXドライバー
PINGのG425シリーズは、2019年のG410シリーズの後継で、Gシリーズとしての11代目となります。
G425シリーズは、日本では2020年に発売されていますが、海外では新型コロナの影響の為か2021年に発売となっています。
G425シリーズのドライバーは、G425 MAXドライバー、G425 LSTドライバー、G425 SFTドライバーの3タイプあります。
そして、今回、確認された偽物は、スタンダードタイプのG425 MAXドライバーです。
G425 MAXドライバーの偽物に関する情報
▼偽物が登場する1:06から再生されます。
こちらの動画では、G425 MAXドライバーの偽物が紹介されています。別動画でも取り上げられていて、偽物の発送元は中国で価格は1万7千円とのことです。
標準カーボンシャフトの装着モデルだとすると、本物は7万7千円ですので、6万円の差があります。
大人気のGシリーズの最新モデルが、そんなに安く買えるわけがないので、普通ではない事情があることはまずまず分かりそうですが、衝撃価格が故に購入してしまう人が出てしまうようです。
G425 MAXドライバーの本物・偽物を見極める8つのポイント
G425 MAXドライバーの本物と偽物の違い、見極めるポイントについて、事例から確認された点をまとめます。
偽物は1種類とは限らないため、これが網羅的ではありませんが、得てして似通ったところに詰めの甘さ、模倣の難しさが集中しやすいと考えると、参考になる情報です。
ソールのPINGのロゴの位置
出典:youtube
ソールに大きく記されたPINGのロゴですが、「G」の文字の上下の間隔に違いがあります。
本物は、上下の間隔が同じぐらいですが、偽物は「G」の上の隙間が広く、下の隙間が狭くなっています。
シリアルナンバーの刻印
出典:youtube
ソールのヒール側に、シリアルナンバーが記されていますが、本物はレーザーによるもので字が小さく、偽物は印刷で字が大きくはっきりしています。
これは手触り確認・視認しやすそうですので、見極めの為の一つのポイントとなりそうです。
ネジ穴
出典:youtube
ヒール側にネジのようなものが刺さっていて、本物は穴が六角で、偽物は穴が星形となっています。
偽物は星形でレンチと同じですが、サイズが違うためか嚙み合わないそうです。
ネック
出典:youtube
ネックの部分には、スリーブの調整ポジションを合わせる位置が記されています。
本物の方はネック上部ギリギリで、偽物は余白があります。
ウェイト
ヘッド後方のウェイト調整機能ですが、本物はレンチでしめるとしっかりと止まります。
一報、偽物の方はぐらぐらしています。
シャフトのシール
出典:youtube
シャフトに張られているシールの表記に違いがあります。
ロゴの下に、本物は「9° MAX」と記載があり、偽物は「#1 MAX」があります。ロフト角の記載がないものは、偽物と言えそうです。
スリーブ
出典:youtube
G425シリーズのドライバーは、全タイプで可変スリーブが搭載されています。
本物の方はスリーブが艶消しですが、偽物の方は光沢があります。これはG410シリーズでも同じだそうです。
▼レンチで緩めると、偽物はパーツが外れる。
なお、レンチで緩めた際にも違いがありまして、偽物の方はヘッド側からワッシャーのようなパーツが外れて、落ちてきてしまうそうです。
FADE・DRAWの文字
出典:youtube
G425 MAXドライバーいは、前作同様、ウェイト調整機能が搭載されていまして、FADE・DRAWに切り替えるためのウェイトポートがあります。
そのポートのFADE・DRAWの文字が、偽物の方が大きいとのことです。
ただし、これも本物と並べてみないと分からないかもしれません。
G425 MAXドライバーの本物・偽物の試打・比較
- 偽物はカラカラ音がする。打音は高く、割れそう。クラブ重量は軽い。
- 本物はフェースに乗った感じがする。
- 飛距離性能はほぼ同じ。
こちらの動画でも偽物と本物を試打されていて、やはりカラカラという音がする様子が分かります。
偽物を手にしないための注意点
PINGのGシリーズの偽物は、1世代前のG410、2世代前のG400でも確認されています。
G400ドライバーの偽物は、一目見ただけで分かる代物でしたが、ここ最近の偽物は、年々、精巧になっていて、ぱっと見では見分けることが難しくなってきています。
オークションなど写真だけで判断する場合、見極めの難易度があがりますし、そもそも写真が本物で、送られてくるものが偽物ということが有り得ます。
また、偽物を入手したというケースでは、海外通販アプリを利用した中国からのものが多いようです。
だからと言って、ネット上で購入することがリスクがあるわけではありません。個人ではなくゴルフクラブを専門に取り扱う小売業者から購入することを心がけましょう。
店側も悪意なく偽物を取り扱っていた場合もあるかもしれませんが、個人ではなく、しっかりしたショップであれば、補償対応してもらえる可能性が高いことは想像に難くありません。