渋野日向子に罰金100万円が科された件が、ネットニュースとなって話題となっています。
この件について、科した側・科された側の事情も踏まえて、罰金が生じた理由、世間での反応等について取り上げます。
目次
渋野日向子に罰金100万円が科された理由は、大会に出場しなかったから
渋野日向子に罰金が100万円が科された件について、罰則ですから科された側がいるからには、科した側もいます。
この罰則を科したのは、渋野日向子が会員となっているJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)です。
会員にはJLPGAツアー規定というものがあり、様々な規則があり、今回、「JLPGAツアー競技優勝者の翌年度出場義務」に抵触しました。
JLPGAツアーの競技に優勝したTP(トーナメントプレーヤー)登録者は、翌年度の当該競技(ただし日本女子オープンゴルフ選手権、JLPGAツアーチャンピオンシップ及び特別公認競技を除く)に出場しなければならない。
(引用:ヤフーニュース)
前年度の優勝者は、翌年の大会に出場しなくてはならない、という内容です。
渋野日向子は、ワールドレディスサロンパスカップの前回優勝者のため、出場義務があります。
しかし、米ツアーを優先していることから、同時期に米女子ツアーでタイで開催のホンダLPGAタイランドに出場することから、日本の試合を欠場するという選択をし、前述の出場義務に違反となってしまいました。
この違反に対する罰金が、規則で定められている100万ということです。
ネット上での意見は、賛否両論
ルールに則った対応とは言え、JLPGAの今回の対応については、ネット上で様々な意見が出ています。
特に、新型コロナウィルスにより、今回の件は平時と異なる事情があるため、対応に疑問符を持つ方も少なくないようです。
まず、ワールドレディスサロンパスカップは、前年の大会がコロナ禍により開かれていません。そのため、前回優勝者に当たるのは、その前の年の2019年の優勝者となっている点です。
これが渋野日向子に当たるわけですが、2020年の開催が無かった点は、渋野日向子に落ち度があるわけではないことが挙げられます。
もう一つは、コロナ禍で海外への行き来が簡単ではない点です。平時であれば飛行機で簡単に行き来できる時代ですが、手続きやコロナ対策、周りへの影響などを考えると、海外への行き来は簡単ではないでしょう。
こういった事情を踏まえると、今回の罰則については、例外的に緩和する措置があっても良かったのではないかという意見があります。
一方で、大会運営に関わるJLPGAとすれば、スポンサーに対する立場もありますし、JLPGAの下で大会に参加し、賞金を獲得しているプロに対しては、相応の対応を求める姿勢、つまり、前回優勝者としての出場義務を求める姿勢は、当然とも言えるでしょう。
ネット上では賛否両論で、意見が分かれているようです。
プロの世界は罰金が珍しくない!高額罰金の歴史
罰金100万円と聞くと、あまりに高額で厳しいなと言う印象があります。
プロスポーツの世界には、ゴルフに限らず様々な罰金の事例・歴史がありますので、主だったところを取り上げてみます。
プロ野球のガルベス:罰金4000万円
プロ野球の巨人に助っ人外国人として入団していたガルベス投手。
ストライク・ボールの判定に納得がいかず、その次の球をホームランされたことから、審判と対立。
最後には長嶋監督にベンチに退くように促されますが、ボールを審判に向かって投げつけるという、前代未聞の暴挙に出ました。
この件の処分として、ガルベス投手には罰金4000万円という非常に大きな金額が科されています。
サッカー選手のラフィーニャ:罰金1億円
FCバルセロナに所属していたブラジル出身のラフィーニャことラファエル・アルカンタラ・ド・ナシメントは、スパイクを履いだけで罰金1億円という信じられないような高額が発生しました。
こうなると企業絡みというのは想像できてしまいますが、アディダスとの契約が有る中、日本のミズノのスパイクを履いてプレーしてしまったそうです。
起業からしてみれば、広告の為に契約しているわけですから、逆に他社のものを使っている事実が出ると、逆効果となってしまいます。
スポンサー絡みでは、こういった高額の罰則になるのは、致し方ないでしょう。
プロ野球の清原和博:罰金200万円 → 100万円
プロ野球の西武に入団した清原和博は、所沢にある寮で暮らしていて、1年目から門限を破って罰金を科されています。
その金額が50万円からどんどん上がっていって、200万円にまで至ったことから、同僚の東尾修投手が掛け合ってくれて半額にしてもらったそうです。
半額といっても100万円ですから、罪状が門限破りと考えると、かなりの高額ですね。
女子プロゴルフの横峯さくら:罰金100万円
女子プロゴルフ界での100万円の罰金は、渋野日向子だけではありません。
同じ理由で横峰さくらにも罰金100万円が科されています。
2013年11月に、賞金ランキング上位3名に入ったことで、12月に開催の3ツアーズへの出場対象選手となりました。
通常、女子の大会は3~11月ですが、3ツアーズは他団体も参加するもので、12月に開催される異種の大会です。
この大会の時期、横峯さくらの姉妹の結婚式が予定されていたことから、大会を欠場し結婚式に出席し、出場義務違反となりました。
家族の結婚式ということで、欠席に足る理由ではないかという解釈もありそうですが、JLPGAの裁定は相応の理由での欠場には当たらず、罰金100万となりました。
しかし、賞金ランキングの上位3名が対象ということは、誰が出るかその年の最後まで分かりません。横峯側としても、ツアーがない12月に結婚式を入れたのではないかという憶測もされていて、同情の声がありました。