ドライバーを選ぶ際に、弾道が高いか低いか、スライスが出るかどうかが話題や判断ポイントになりがちです。
ロフト角や重心角は確かに重要な要素ですが、安定して自分に適したスイングをするには、ヘッドの挙動以外にも目を向ける必要があります。
本記事ではクラブ重量に視点を置いて、解説していきます。
目次
ドライバ―には様々なクラブ重量がある
ゴルフクラブとは、先が重くなった棒を振り回す道具です。振り回すというと乱暴な表現ですが、要するに使い方は「スイング」です。
スイングすることを考えると、重すぎても軽すぎても軌道が安定せず、上手に使えないことは想像に難くありません。
ドライバーの重量、つまりクラブ重量は、どのぐらいかというと、これが実に幅があります。大凡、250~320gとなります。
初心者が320gのドライバーを進められることは、まずないと思いますが、250gから320gとなると、1.3倍になりますので、振り心地は相当に変わってきます。
一般的なドライバーの重さは?
男性の一般的なヘッドスピードは38~43m/sぐらいと言われています。このぐらいのヘッドスピードのゴルファーは、290~300gのドライバーが適していると言われています。
ドライバーの重さは250~320gまで、細かく揃っているわけではなく、大凡、4レベルぐらいに分かれています。
- 250~260g:ヘッドスピードが遅いゴルファー、シニアゴルファー
- 270g前後:ヘッドスピードやや遅めのゴルファー、シニアゴルファー
- 290~300g:一般的なアマチュアゴルファー
- 300g~:パワーがあり、思い切り叩きたいゴルファー
メジャーなモデルはどのぐらいのクラブ重量か?
ゴルフクラブを選ぶ際、または、アドバイスを求めると、テーラーメイドのM6がおすすめ、ゼクシオは使いやすいよなど、モデル名から入るケースもしばしばです。
それも間違ってはいませんが、クラブ重量は考慮されていないことも多々あります。
当記事執筆時点でメジャーなドライバーについて、クラブ重量を軽い順に並べてみます。
モデル | クラブ重量 |
---|---|
ゼクシオプライムドライバー 2019 | 250g |
ゼクシオ10ドライバー | 270g |
ブリヂストン PHYZドライバー | 270g |
タイトリスト TS1ドライバー | 271g |
PRGR RS REDドライバー | 271g |
ヤマハ inpres UD+2ドライバー | 279g |
キャロウェイ EPIC FLASH スタードライバー | 290g |
本間 Be ZEAL 535ドライバー | 292g |
テーラーメイド M6ドライバー | 295g |
PING G400MAXドライバー | 295g |
初心者向け、アベレージ向けとして取り上げられるモデルを並べてみましたが、大きく270g台と290g台に分かれています。
20gというとかなりの重量差になりますので、まずはどちらの重量が振りやすいかを、実際に握ってみて感じてみることが重要です。
最初は290gのクラブで振り心地を確かめる
自分に合ったクラブ重量は、実際に振ってみないことには分かりません。
先ほど、メジャーなドライバーは270g台と290g台に大きく分かれると説明しました。まず最初は290g台のクラブを握ってみることをおすすめします。
その上で、重いと感じるようであれば、270g台のクラブを検討してみてください。
より細かな重量調整が必要な場合は、ウェイト交換が可能なモデルあればオプションで購入して重量変更する方法があります。また、ソールやクラウンに鉛テープを貼るという方法もあります。
但し、重量を調整すると重心も変わり、弾道に影響が出ますので、初心者がカスタマイズする場合は、クラブの専門家のアドバイスを仰ぐことがおすすめです。
クラブ重量は同じでも、振り心地に違いがある
ここまでクラブ重量の重要性について説明してきました。ここでは、もう少し掘り下げてみましょう。
そもそもクラブ重量は以下の3つで構成されています。
- ヘッドの重量
- シャフトの重量
- グリップの重量
クラブ重量が同じでも、ヘッド、シャフト、グリップのどこが重いか軽いかで、バランスが変わってくるため振りやすさも変わってきます。
また、シャフトが軽い場合、柔らかくしなりやすいケースが多くなっています。シャフトのしなりの大きさによって、タイミングやボールの捉えやすさが変わってきますので、振りやすさに影響します。
クラブ重量以外にも、ヘッドとシャフトで重量配分が大きく異なるかを確認してみると、自分に適した重量配分が見えてきます。