テーラーメイドから発売のM4ドライバーについて、ロフト角の調整機能について取り上げます。
目次
M4ドライバーに搭載されている調整機能
2018年のMシリーズは、アスリート向けのM3ドライバーとアベレージ向けのM4ドライバーの2種類が発売されています。
M3ドライバーは、ソールに可変ウェイト、ネックに可変スリーブが搭載されています。M4ドライバーの方は、ネックの可変スリーブのみとなっています。
当記事では可変スリーブの調整機能について取り上げています。
可変スリーブによる調整機能とは?
まず、スリーブとは、シャフトの先側に装着されたパーツを指します。可変スリーブによる調整機能とは、専用のレンチを使ってヘッドからシャフトを取り外し、シャフトの向きを変えて装着しなおせるもので、これによりロフト角などを調整することができます。
なお、シャフトの抜き差しの際に付属の専用レンチを使い、カチャカチャと音がすることから、可変スリーブによる調整機能は俗称で「カチャカチャ」とか「カチャカチャ式」と呼ばれています。
ロフト角調整のやり方を解説!
こちらは少し古いモデルになりますが、テーラーメイド日本の公式動画で、実際にシャフトをヘッドから取り外すところから詳しく解説されています。
スリーブにより、シャフトの向きを変えるとヘッドに装着される角度が変わるため、ロフト角・ライ角・フェース角が大凡1~2°の範囲で調節されます。
M4ドライバーでのロフト角の調整機能を詳しく解説
カチャカチャ式と呼ばれるロフト角の調整機能は、メーカーにより微妙に違いがあります。
テーラーメイドのM4ドライバーの調整機能では、ロフト角・ライ角・フェース角について、以下の12ポジションの設定が可能となっています。
標準ロフト角 9.5°のモデル | 標準ロフト角 10.5°のモデル | ライ角 | フェース角 |
---|---|---|---|
9.5° | 10.5° | 58.0° | スクエア |
8.75° | 9.75° | 58.5° | 2°オープン |
8.0° | 9.0° | 59.25° | 3°オープン |
7.5° | 8.5° | 60.0° | 4°オープン |
8.0° | 9.0° | 60.5° | 3°オープン |
8.75° | 9.75° | 61.25° | 2°オープン |
9.5° | 10.5° | 62.0° | スクエア |
10.25° | 11.25° | 61.25° | 2°クローズ |
11.0° | 12.0° | 60.5° | 3°クローズ |
11.5° | 12.5° | 60.0° | 4°クローズ |
11.0° | 12.0° | 59.25° | 3°クローズ |
10.25° | 11.25° | 58.5° | 2°クローズ |
タイトリストなど他メーカーでは、スリーブとヘッドの間の調整リングの組み合わせを変えることで、ロフト角とライ角を独立的に調節できるものがあります。
テーラーメイドでは組み合わせが定まっていますので、その中から選択する形となります。
リアルな角度は微妙に違うが、効果は一緒
なお、実際に調整後の角度を計測してみると、若干差異があるということが上の動画で解説されています。
ただし、色々な角度が変わりますので、総合的に設定値に示されたスペックと同じ効果が出るということのようです。
中古で購入する場合は付属品に注意
ここまでM4ドライバーの可変スリーブの調整方法、調整内容について解説しました。
M4ドライバーは2018年に発売のモデルのため、ニューモデルの取り扱いは貴重となっていますが、人気故に中古ゴルフクラブの市場で活発に取引されています。
中古クラブでM4ドライバーを購入する際は、シャフトの脱着の際に用いる専用レンチが付属しているかどうかを確認されるようにしてください。