2020年の女子プロツアーが6月になって遂に開幕しました。
JLPGAツアーの第1戦となる「アース・モンダミン・カップ」で、試合がなく調整を続けてきた女子プロゴルファーたちが、どのようなパフォーマンスを出すのか?
さらには、年を跨いで海外メーカーを中心にニューモデルが続々とリリースされた中で、クラブセッティングに変更が無いのか?
さまざまな点が注目されました。
渋野日向子は、まさかの予選落ち
アース・モンダミン・カップは、予定されていた最終日が降雨によるコースコンディション不良により1日延期となり、日程は6月25~29日の5日間に及びました。
最後は昨季の賞金女王、鈴木愛と渡邉彩香のプレーオフとなり、渡邉彩香が久しぶりの優勝を飾りました。
悔しいはずの鈴木愛も喜んでいた瞬間があったところが印象的で、勝利と敗北の味を最も良く知るプレーヤーだからこその感情のように思え、メンタル面の奥行きの深さが見られ、それこそが強さの根源のように思います。
一方、昨季、賞金女王を最後まで争った渋野日向子は、まさかの予選落ちという結果に終わり、2日目で姿を消しました。
パターを変更したが、ドライバーも変わっている!?
敗因として、パターの長さを2インチ長くし、フォームが大きく変わったことが伝えられています。
改めてクラブセッティングを見てみると、ドライバーについても変更がなされているようです。モデルは、PING G410 PLUSドライバーのままです。ただし、GDOで掲載されているクラブセッティングを見ると、シャフトが変更されています。
- 2019年11月
スピーダー エボリューション 6(44.75インチ、硬さSR) - 2020年6月
ベンタス(44.75インチ、硬さS)
調べて見ると、ALBAにてこの件を取り上げた記事がありました。
ドライバーに挿したのは、藤倉コンポジット社の『VENTUS(ベンタス)』。昨年、米国PGAツアーから支給が始まり、ダスティン・ジョンソンやリッキー・ファウラーらが即投入した、叩ける中元調子だ。国内男子ツアーでも一番の飛ばし屋、チャン・キム(米国)も早くからチェンジしたモデルでもある。
引用:alba.co.jp
勧めたのは、FUJIKURAサイドだそうです。
渋野日向子のニューシャフト VENTUS 5S
渋野日向子が2020年にドライバーに採用したシャフトは、FUJIKURAのVENTUSです。
スペックは、VENTUS 5のSです。
モデル | VENTUS 5 | フレックス | R |
製品長 | 46 | 重量 | 58.5 |
トルク | 3.7 | 調子 | 中元 |
Tip径 | 8.5 | Butt径 | 15.35 |
これまでのスピーダーエボリューションⅣ 569は中調子でしたが、VENTUSは中・元調子となります。
タメが長いスイングタイプの場合、元調子の方がトップの切り返しとシャフトのしなりのタイミングが合うとも言われているので、そういった判断があったのかもしれません。
シャフトを変更して飛距離が伸びているとのことなので、ドライバーディスタンスが年間を通してどれだけ伸びるか興味深いです。