目次
スライスの改善は、スイングとゴルフクラブのどちらで解決するか?
スライスの改善方法は、スイングを改善する方法、そして、自分のスイングに合わせたゴルフクラブを選ぶ方法の2種類があります。
この2つの方法は、いわば対極にある反対の手法です。どちらが良いかは度合などにもよりますのでケースバイケースで、一概には言えません。
基本的にはスイング改善が王道のようにも思えそうですが、例えば、スイングはほぼほぼ理想的なのに、全く合っていないクラブを使っていたとすれば、後者になります。
本記事では、ゴルフクラブを主要なテーマにしていますので、後者のゴルフクラブの側からスライスを改善する方法を紹介します。
スライス改善には、ロフト角が与える影響を知っておこう
スライス改善というと、ゴルフクラブの側の注目点として、重心位置やシャフトのしなり具合が取り上げられます。
これらは、モデルの選び方ということになりますので、基本的に買い替えという流れになります。
しかし、ヘッドやシャフトの特性以外でも、スペックによってスライスの発生有無に違いが生じます。
もし、現在、お使いのクラブに調整機能が付いているのであれば、クラブの買い替えをせずにスライス改善を試みることができます。
スペックで注目したい点は、ロフト角とライ角ですが、この記事ではロフト角について取り上げます。
ロフト角が大きい方がスライスは出にくい
一般的な話として、ロフト角が大きい方が、つまりフェースが寝ている方がスライスは出にくいと言われています。
何故、スライスが出にくくなるかについては、幾つかの理由が挙げられます。
- ロフト角が大きいとバックスピンが増えるため、縦回転が増えサイドスピンが抑えられる。
- アドレスの際にフェースが見えやすくなるため、すくい打ちになりにくい。
特に、サイドスピンを抑える効果はスライスの度合いを弱めるのに最適です。
こちらの動画では、G410 PLUSの10.5°と9°で試打されています。
10.5°ではほぼほぼスライスは出ませんが、9°ではスライスが多発している様子を紹介されています。
同じヘッドでもロフト角で弾道が大きく変わってしまう例と言えるでしょう。
スライスを改善するロフト角の調整について
調整機能でロフト角を大きくできる場合は、試してみましょう。
その際、テーラーメイドやPINGのようにロフト角とライ角が連動する場合は、セッティングの選択に注意が必要です。
ライ角については、アップライトなほどスライスが出にくいとされています。
ロフト角・ライ角の調整機能によっては、ライ角を大きくする方向にしか調整できないもの、小さくする方向にしか調整できないものなど、ニュートラルの位置付けがモデルによって異なります。
テーラーメイドのSIMシリーズでは、ライ角はニュートラルポジションが最もフラットで、調整によりアップライトにできます。
PINGの場合は、ニュートラルポジションが最もアップライトで、調整によりフラットにできます。そのため、ロフト角を上げつつ、ライ角は小さくならない、つまり、ニュートラルなままのセッティングを選択してみてください。