●2020年10月21日更新:宮里美香プロによるMAXドライバー3種の試打動画を追加しました。
2020年はモデル名に「MAX」が入ったドライバーが、海外ブランドの間で増えています。
「MAX」というと「大型ヘッド」で「やさしい」イメージを抱く方が多いと思いますが、それぞれのモデルで特徴はマチマチです。
そこで、本記事では初心者におすすめの「MAX」を解説していきます。
目次
2020年は「MAX」ドライバーが一気に増えた!
冒頭でも触れましたが、海外メーカーの間で、モデル名に「MAX」を付す傾向が高まっています。
これは、2018年にPINGから発売されたG400 MAXドライバーが大ヒットしたことが影響していると言われています。もちろん、ゴルフクラブの特徴も分析していると思いますが、「MAX」という名前が与える効果も大きいと解釈されているように思います。
ここで、2020年に発売されているドライバーの中で「MAX」が付くものを列挙してみます。
- テーラーメイド SIM MAXドライバー
- テーラーメイド SIM MAX Dドライバー
- キャロウェイ MAVRIK MAXドライバー
- キャロウェイ MAVRIK MAX FASTドライバー
- PING G425 MAXドライバー
ゼクシオ、PRGR、本間、ヤマハなど、日本国内メーカーは「MAX」というモデルは発売していません。節操があるとも取れますし、機動性・順応性が低いとも取れるかもしれません。
MAXで初心者におすすめしたいドライバー
「MAX」と名の付くモデルが5つもあると、初心者は選びたい放題のようにも思えますが、飛びつくのは少し待った方が良さそうです。
それぞれの「MAX」ドライバーの特徴について、メーカー別に見ていきましょう。
テーラーメイドのMAXは、ツアープロも使う
テーラーメイドのMAXは、SIM MAXドライバーと、そのドロー仕様モデルのSIM MAX Dドライバーです。
SIMシリーズのドライバーは、SIMドライバーがアスリート向け、SIM MAXドライバーがアベレージゴルファー向けという解釈もありますが、SIM MAXドライバーは、ツアープロも使っているモデルです。
そしてテーラーメイドのドライバーは、ややつかまりが弱い、つまりフェードが出やすいとも言われていまして、スライス系のボールが出て悩んでいる方が使うと、真っすぐ飛ばすのが難しい可能性があります。
初心者におすすめしたいモデルとしては、ドロー仕様のSIM MAX Dドライバーとなります。ただ、ドロー仕様といっても、もともとがフェード系のドライバーですので、ドロー設定でようやくニュートラルになったという声も聞かれます。
スライスがあまり出ない初心者の方であれば、弾道の直進性や球の上がりやすさには優れたドライバーですので、十分、SIM MAX Dドライバーは十分扱えるモデルです。
キャロウェイのMAXはやさしさ重視のモデル
キャロウェイのMAXモデルは、スタンダードモデルであるMAVRIKドライバーとは別のモデルとなります。そして、MAXモデルは2つともやさしさを備えたドライバーです。
まず、MAVRIK MAXドライバーですが、こちらはクラブ重量が約290gと一般的なドライバーとほぼ同じ重量です。
シャローで構えた時にヘッドが大きく見え、球は上りやすく、打点のバラツキにも強い大きな慣性モーメントを有しています。重心設計はドローバイアスになっていますので、ボールのつかまりやすさも備わっています。
MAVRIK MAXドライバーは、スライスが出やすい、球が上りづらい、打点がバラツキやすいという方に試してみてもらいたいドライバーです。
キャロウェイのもう一つMAXがあります。先ほどのMAVRIK MAXドライバーの軽量モデルとなるMAVRIK MAX FASTドライバーです。
クラブ重量は20gほど軽量化された約270gで、シニアの方等が扱える軽さです。
力がある方ではなくヘッドスピードも遅め、普通のクラブは重く感じるという方は、こちらのMAVRIK MAX FASTドライバーを試してみると、振りやすくなる可能性があります。
PINGのMAXは、これまでと位置付けが違う
2018年のPINGのG400 MAXドライバーは、アベレージゴルファーを中心に大ヒットしたモデルです。後継モデルの発売が期待されながら、G410シリーズでは発売されず、G425シリーズでは、遂にG425 MAXドライバーが発売されました。
ただし、今回のMAXはG400の時と立場に違いがあります。
G400 MAXは、スタンダードモデルとしてG400ドライバーがあったところに、やさしいモデルとして発売されています。
ところが、G425 MAXドライバーは、G425シリーズのスタンダードモデルとして発売されています。
つまり、簡単なモデルからスタンダードモデルに格上げされていまして、ツアープロたちも使うモデルとなっています。
G400 MAXドライバーの感覚でG425 MAXドライバーを使うと、ハードに感じられると思います。初心者の方でどうしてもPINGのドライバーを使いたいということであれば、過去モデルとなってしまいますが、G400 MAXドライバーも含めて比較しながら検討されることをおすすめします。
宮里美香プロがSIM・G425・MAVRIKのMAX3種を試打
SIM MAX、MAVRIK MAX、PING G425 MAXを試打されています。テーラーメイドのドライバーはフェード系と言われる方が多く、実際、SIM MAXはつかまりの弱さを感じているようです。
宮里プロとしては、MAXではないノーマルモデルも試打されているので、気に入ったモデルはノーマルモデルになっていますが、MAXの中ではPING G425 MAXを選ばれています。
動画の中でも述べられていますが、ますますPINGのドライバーが売れそうです。
初心者におすすめの「MAX」ドライバーまとめ
「MAX」という名が付く2020年のドライバー5本について、初心者におすすめかどうかの視点で解説しました。
普段から真っすぐ打てる方は、テーラーメイド SIM MAX Dドライバー、スライスが出る方は、キャロウェイ MAVRIK MAXドライバー、スライスが出て軽めのクラブが良い方は、同じくキャロウェイのMAVRIK MAX FASTドライバーをおすすめします。
PINGを使ってみたいという方は、前のモデルになりますが、G400 MAXドライバーを優先で検討しつつ、G425 MAXドライバーも検討されると良いと思います。