2020年はなかなか波に乗り切れない渋野日向子。
一方、所属するPINGは好調が続いていて、2020年の新作、G425シリーズの評判も上々。
そんな中、渋野日向子のクラブセッティングにも、すっきりとしない状況が垣間見れます。
目次
ドライバーのみG410を使い続けている
2019年は飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍した渋野日向子。その時に使っていたドライバーがG410 PLUSということで、このモデルに一気に注目が集まりました。
聞くところによると、工場は連日稼働しっぱなしで、爆発的に売れました。
そして、2020年には新作のG425シリーズがリリースされ、各方面からの評価も上々で、鈴木愛、比嘉真美子といった看板選手もG425に移行しています。
そんな中、渋野日向子はまだG410 PLUSドライバーを使い続けています。そもそもG425に関心をしめしていない訳ではなく、フェアウェイウッドやハイブリッドは既にG425に移行しています。
渋野日向子のウッド系のクラブセッティング 2020年後半
- G410 PLUSドライバー
- G425 MAXフェアウェイウッド(3)
- G425 MAXフェアウェイウッド(5)
- G425 ハイブリッド(4)
- G425 ハイブリッド(5)
このようにドライバー以外のウッド系、つまりフェアウェイウッドとハイブリッドはG425に移行しています。
ドライバーだけがG410のままという状況です。
フェアウェイウッドにも異変が見られる
クラブセッティングを見る限り、「ドライバーだけまだなのね」という単純な話にも見れますが、やや状況は複雑な可能性もあります。
フェアウェイウッドに関しては、以前は3番はG410 LSTフェアウェイウッドを使っていました。
LSTフェアウェイウッドは3番しか存在しないモデルで、男子・女子の両方のプロからとても支持されていて、使用率も高くなっています。
しかし、今回はLSTではなく、スタンダードタイプのG425 MAXフェアウェイウッドとなっています。
G425はG410よりも全般的にヘッドサイズが大きくなっていまして、小ぶりなLSTからMAXのフェアウェイウッドに切り替えたことで、更に3番のヘッドサイズが大きくなっています。
3番はドライバーとつながりのあるクラブになり、役割を分担しあいますので、3番のスペックが大きく変わったことで、ドライバーにも何らかの影響があるのではないかと思われます。
G410 PLUSからG425へのドライバーの移行の難しさ
Gシリーズは、スタンダードタイプ、低スピンタイプ、ドロータイプの3種類のヘッドがあります。
通常であれば、スタンダードからはスタンダードに、低スピンからは低スピンに移行すれば良いのですが、G425シリーズは事情が少しだけ異なります。
発端はG400シリーズに遡ります。G400シリーズでは、先程掲げた3種類に加えて、MAXタイプという460ccヘッドのやさしいモデルが発売されています。
このMAXタイプがなかなかのヒット商品で、後継モデルが期待されましたが、G410シリーズでは発売されず、そして、G425シリーズではスタンダードモデルとして発売されることとなりました。
簡単に言うと、G425のスタンダードタイプは、これまでのスタンダードタイプにMAXの要素が取り込まれています。つまり、G425 MAXドライバーはG410 PLUS ドライバーとG400 MAX ドライバーの融合モデルとも言えます。
こうなると、G410 PLUSドライバーがしっくりきていたプレーヤーにとっては、G425 LSTとG425 MAXのどちらかを選ぶという選択になってきますし、ツアープロによる選択も、上記の記事でまとめたようにまちまちとなっています。
渋野日向子としても、G410 PLUSの純粋な後継ドライバーが無いため、ドライバーだけ移行しないという選択をしたのかもしれません。