初心者が目指すべきドライバーの飛距離は！？

初心者はドライバーショットがスコアを大きく左右する！

初心者のゴルファーにとって、なかなか思うようにいかないショットがドライバーではないでしょうか？

1回のラウンドでドライバーは14回使い、しかも各ホールの最初のショットとなります。ドライバーショットの成否で、スコアが大きく左右されます。

そんなドライバーショットで気になるのが飛距離。飛距離と同時に狙った方向に真っすぐ飛ばすことが重要ですが、ぶっ飛ばすためのドライバーを使ってるわけですから、広いゴルフ場でできるだけ大きく飛ばしたいものです。

ドライバーショットでどれぐらい飛べば平均的なのか、皆さん気になるところかと思います。自分の飛距離が平均的かどうかは、初心者かどうかではなく、ヘッドスピードで決まります。

ですから、

「初心者の飛距離の目安は？」

という題目そのものが不適当です。

とは言え、スキルレベルによって飛距離の平均をマッピングしてみると、傾向が出るのも事実です。

こちらはアメリカでハンディキャップ別の飛距離をまとめたデータです。技術レベルと飛距離が見事に相関しています。

出典：https://www.golfdigest.com/story/how-far-do-average-golfers-really-hit-it-new-distance-data-will-surprise-you

良いスコアを出すためには、飛距離が出ることが必要条件と考えると、この結果は納得感があります。

この表からすると、大凡170～180ヤードぐらいが一つの目安となります。

さて、飛距離はそもそも何で決まるのかを考えてみましょう。

当然のことながら、身体能力が高い方が飛距離が出ます。子供より大人、お年寄り若い人、女性より男性の方が飛距離が出るのは想像に難くないと思います。

飛距離とは、クラブでボールを叩いて、ボールが飛んだ距離です。これはきれいに物理の世界となります。物理学的に言えば、飛距離は次の３つの要素で決まるとされています。

最初のボール初速は、ヘッドスピードとミート率で決まります。ヘッドスピードとはスイングの速さです。そして、ミート率はどれだけ芯で捉えているかです。つまりはスイングの正確さです。

打ち出し角とスピン量はどんな角度で捉え、フェースのどこにあたったかで概ね決まってきます。

ミート率、打ち出し角、スピン量というのは個人の身体能力に依存せず、理想的な値というものがあります。一方、ヘッドスピードは身体能力に大きく依存します。

つまり、それぞれのゴルファーがどれぐらいの飛距離のポテンシャルをもっているかは、ヘッドスピードで決まってきます。

ヘッドスピードが分かれば、目指すべき飛距離の目安が分かるのですが、初心者ゴルファーは自分のヘッドスピードを知らないという人が多いのが現実ではないでしょうか。

まず、ヘッドスピードを調べましょう、と話を結ぶべきなのでしょうが、手っ取り早く、大凡でも飛距離の目安を知りたいと思いますので、身体能力は大凡年齢に依存するするというざっくりとした前提で、年齢別の飛距離を見てみましょう。

出典：https://www.golfdigest.com/story/how-far-do-average-golfers-really-hit-it-new-distance-data-will-surprise-you

こちらも先ほどのハンディキャップ別の飛距離と同じ資料を参照したデータです。20～30才の飛距離は240ヤード近くになります。

初心者が年齢だけでこの表から読み取ると、自分の飛距離とかなりのギャップがあるゴルファーもいるかもしれませんが、アメリカでのデータではこのようになっています。

もちろんアメリカと日本でそもそもの体格差がありますので、10ヤードぐらい引いた値で考えると良いのではないかと思います。ちなみに、ツアープロの日米の平均飛距離の差は、大凡、5ヤードぐらいです。

では、本来的なヘッドスピード別の飛距離の目安はどれぐらいでしょうか？参考データを一つ紹介します。

引用：https://www.aftergolf.net/gekiyasu/report/mna146/

平均的な20～30代ぐらいの男性で40～45m/sぐらいのヘッドスピードと考えると、215～250ヤードぐらいとなります。

初心者で若いゴルファーであれば、まずは安定した200ヤード超えを一つの目標にすると良いのではないかと思います。