ダンロップのゼクシオから11代目のドライバーが発売となります。ゼクシオ イレブン 11 ドライバーは、これまでのゼクシオと大きく変わった点がありますので、この点について詳しく振れながら、ゼクシオ11の特徴を解説していきます。
目次
ゼクシオ 11ドライバーの特徴は、重量配分にある!
ゼクシオイレブンドライバーは、カップフェースの反発エリアの拡大、ヘッドの薄肉化により深重心化など、アベレージ向けとしての基本性能が進化しています。ですが、これはどのくらぶでも前作より優れたものを出してくるのは当然のことです。
11代目の最大の特徴は重量配分にあります。これまでゼクシオでは長らく軽量化路線を突っ走ってきました。そして、2019年はタイトリストのTS1やブリヂストンのPHYZなど、軽量クラブが豊富にリリースされた年でもあります。
しかし、ゼクシオは単純な軽量化路線から舵を切り、クラブ全体の重量設計にメスを入れました。
10g重くなった、ゼクシオ イレブン ドライバー
ゼクシオは幅広いゴルファーに使われていますが、製品開発におけるコアなターゲットゴルファーは60代です。この層のゴルファーは、以前よりパワー・ヘッドスピードが低下しますので、ゼクシオは数世代に渡ってクラブの軽量化を進めてきました。
前作のゼクシオ10では、Rスペックで270gでして、かなり軽量に仕上げてきました。ゼクシオ11は更に軽くなるのかと思いきや、Rスペックで280gです。つまり、10g重量アップしています。
ヘッドを軽く、グリップを重く
重くなったゼクシオ11ドライバーですが、軽すぎたから重くしたという単純な話ではありません。上図の通り、グリップエンドに10gの重量が搭載され、クラブの手元側に重量を寄せた設計を採用しています。ゼクシオではこれを「WEIGHT PLUS(ウェイトプラス)テクノロジーと呼んでいます。
ウェイトプラステクノロジーの公式解説動画
ウェイトプラステクノロジーについて文字で説明する前に、ダンロップにて解説動画がアップされていますので、まずはご覧になってみてください。
つまるところ、スイングを改善するための仕組みでして、ゼクシオは長らくスイングに対するアプローチを続けてきていますので、その延長線上にあると言えるでしょう。
ウェイトプラスで、トップポジションが決まる!スイングが安定する!
ドライバーのスイングで最も大事なポイントを挙げるとすると、トップの位置と言う方は少なくないのではないかと思います。今回、ゼクシオ11がフォーカスした点が、トップポジションです。
トップポジションまでは、クラブを進行方向と反対側にスイングします。そして、トップでエネルギーを貯め、一気にボールの進行方向にスイングを切り返します。
トップポジションは、エネルギーを貯めるポイントであり、スイングの再始動ポイントでもあります。
ヘッドが重いとトップポジションがブレる
出典:https://sports.dunlop.co.jp/golf/xxio/technology/
トップポジションでは、スイングを止めるため、ヘッドの重量による負荷が発生します。つまり、ヘッドが重た過ぎると、トップの位置がブレやすくなります。
ゼクシオ11では、グリップ側に重量がある手元重心に寄せることで、ヘッドの重さによる負荷が軽減され、トップポジションが安定しやすくなります。
手元側に重量が寄っていることで、ヘッドも軽く感じられる方向に作用しますので、楽にスイングしやすく、スイングプレーンも安定し、結果的に理想的な飛びに近づきます。
※上の動画では、メーカーの方がウェイトプラスの仕組みと効果について語っています。
ゼクシオ イレブン 11 ドライバーのターゲットゴルファー
今回のゼクシオは、レギュラーモデルのゼクシオ イレブン 11 ドライバーに加えて、ゼクシオ Xドライバーもリリースしています。Xの方は、ヘッドスピードが速い方、ゼクシオをそろそろ使ってみようかと迷われている世代、40代ぐらいの人がターゲットとなっています。
一方のゼクシオレギュラーモデルは、従来通りの位置づけで、シニアやヘッドスピードが遅くなった方、クラブが重いと感じられる方が適しています。
特に、ゼクシオ10との違いで言えば、広い反発エリア、振りやすさ、更なる直進性を求める方に的したドライバーと言えそうです。